教員が辛いあなたへ【タイプ別で解決策を提案】

教員が辛いあなたへ 転職
「教員になったけど、思ってたよりも辛い」
「辛い環境から早く抜け出したい」
「とはいえ、何をどうすればいいんだろう…」
教員が辛い人
教員が辛い人

こう言った疑問や悩みに答えます。

僕も同じように悩んでいた一人です。
毎日、帰って寝るだけの生活。
「本当にこのままでいいのかな?」

僕は辛いと思ってはいたけど、周りになかなか相談できず苦しみました。
ですので、同じ気持ちを抱えるあなたに
寄り添いながらお話できればと思います。

こんな人に読んで欲しい

教員をやっていて辛い
解決するためにはどんな方法があるのか知りたい
けい
けい
この記事を書いている僕は小学校教員を4年間経験した後、
未経験からWebマーケティング業界に転職しました。
入社を決めた企業も含めて3社から内定をいただいています。
僕自身は、教員という仕事に辛さと
教員という仕事の将来性に不安を感じました。
考えた結果、転職することを決めました。
僕の転職活動については、以下の記事にまとめていますので合わせてご覧ください。
【体験談】教員からの転職【転職してみてぶっちゃけどう?】

こういった僕が解説していきます。

教員が辛い3つの理由

教員が辛い理由
教員が辛い理由は、3つあります。

労働時間が長い
人間関係に悩むことが多い
定額働かせ放題の仕組みがある

共感された方もいらっしゃるのではないでしょうか。
順番に見ていきましょう。

労働時間が長い

教員の労働時間は、とても長いです。
平日のサービス残業は当たり前。

土日も出勤している人が多いです。
部活のある中・高の先生なら尚更でしょう。

残業時間が過労死ラインである毎月80時間を超えている方もいます。

なぜこのような状況なのでしょうか?
原因は2つあります。

原因①:仕事量が多い
原因②:古い凝り固まった考え方が蔓延している

詳しく見ていきましょう。

原因①:仕事量が多い

教員の仕事をザッと挙げてみます。(児童・生徒への指導に関する業務は除く)

・授業準備 ・保護者対応 ・テスト採点
・成績処理 ・行事の企画 ・やたらとある会議
・研修 ・その他の雑務(ここがすごく多いです)

児童が下校してから、1時間弱しか時間がなく、
上記の業務を終わらせることができず、
結果サービス残業をすることになってしまっています。

中・高は、部活があるので、
生徒が帰るときには、定時を過ぎています。

仕事量の多さが、教員の長時間労働を生んでいるのです。

原因②:古い凝り固まった考え方が蔓延している

教員の世界では、古い凝り固まった考え方が蔓延しています。
ここは、僕が強く感じた出来事があります。

校長先生!職員会議の時間がすごくかかっています。
あらかじめ各自資料を読んでおき、
疑問や改善点だけを話し合う場として、
有効に時間を活用できませんか?
けい
けい
校長先生
校長先生
今までもずっとこのやり方でやってきたんだぞ。
君の一意見で簡単に変えられるわけないだろ。
であれば、次回の職員会議で僕に提案させてください。
けい
けい
校長先生
校長先生
昔からこのやり方だからダメだ。

こりゃダメだと正直思いました。
業界全体の古い考え方が、
長時間労働につながっているのだと実感しました。

また、若手はきつい仕事が回ってくるという暗黙の了解があります。
自分のクラスのことで、いっぱいいっぱいのときに
クラスにさける時間を削られる体制には大きな疑問を感じました。

僕も教員2年目は、土日もずっと働いていました。
ベテランの方がよく言われる

「若いときはなんでも経験だ」
「俺も若いときは苦労したもんだ」

は古い体制を象徴した言葉でした。

このように、
古い凝り固まった考え方が蔓延していることによって、
教員の労働時間が長くなっています。

では、教員の辛いところの2つ目を見ていきましょう。

人間関係に悩むことが多い

人間関係に悩むことが多いことも教員の辛さとして挙げられます。

人間関係の辛さとして、以下の3つに大分されるでしょう。

児童・生徒との関わり
保護者との関わり
同僚との関わり

です。

それぞれ違う辛さがあります。
順番に見ていきます

児童・生徒との関わり

意外に思われる方もいるかもしれませんが、
児童・生徒との関わりに悩む教員の方は多いです。

これは、どちらが悪いという話ではなく、
人間ですので相性があります。

ベテランの方でも学級崩壊につながっている事例を何度か目にしました。
経験の浅い若手であれば、尚更でしょう。

児童・生徒との関わり以上に辛さを感じている人が多い
保護者との関わりについて見ていきます。

保護者との関わり

保護者との関わりに悩む教員の方は多いです。
理由は、ニュースなどでも話題になっていた
”モンスターペアレント”が実在するからです。

”モンスターペアレント”については、
地域や学校、学年など運要素がかなり強いです。

僕の同僚も保護者対応でかなり悩んでいた時期がありました。
あなたのクラスではどうですか?

では、次に同僚との関わりについて、
見ていきましょう。

同僚・管理職との関わり

色々な方の話を聞いていく中で、一番悩み感が強かったのが、
同僚との関わりが上手くいってない人でした。

理由は、職場に安心できるところがなくなるからです。
特に管理職や学年を組んでいる先生に目をつけられると、辛さが倍増します。

とはいえ、ここに関しても運要素が強いです。
僕の後輩も初任者のときに、教頭先生に目をつけられて
かなり大変な思いをしていました。

では、次に教員が辛い理由の3つ目を見ていきましょう。

定額働かせ放題の仕組みがある

定額働かせ放題の仕組みがあることが教員が辛い理由として挙げられるでしょう。
「特給法」という法律によって、教員はみなし残業として給料の4%もらえます。
これはあまりに少ないと言えるでしょう。

どれくらい少ないかというと、

25万の4%は、10000円
50時間残業したとすると、
10000÷50=200
時給200円で残業しているということです。

人によっては、さらに低い方もいるでしょう。

個人的には、定額働かせ放題の仕組みが一番辛かったです。
やりがいを搾取してくる労働環境に疑問を感じました。

ということで、教員が辛い理由をまとめておきます。

労働時間が長い
人間関係に悩むことが多い
定額働かせ放題の仕組みがある

という3つでした。

次章では、教員が辛い理由への対策を解説していきます。

教員が辛い理由への対策

教員が辛い理由への対策をする人

労働時間が長いことへの対策
人間関係に悩むことが多いことへの対策
定額働かせ放題の仕組みがあることへの対策

それぞれへの対策を順番に見ていきましょう。

労働時間が長いことへの対策

いきなり、結論ですが、
労働時間が長いことへの対策は以下の3つです。

教材研究の効率化する
何よりも学級経営に全力を注ぐ
教室で雑務をこなす

詳しく見ていきます。

教材研究の効率化する

労働時間が長いことへの対策
1つ目は、教材研究の効率化する、です。

教材研究は実践例を参考に効率的に組み立てました。
車輪の再開発をしないことで、時間をかなり短縮できました。

「もっと児童の実態に合わせた授業を行うべきだ」
このような意見があるかもしれません。

しかし、限られた時間で仕事をしていく中で、
1時間をはじめから考えることは、現実的ではないと判断しました。

また、様々な実践に触れることにもなるので、
スキルアップになることを日々感じていました。

労働時間が長いことへの対策
1つ目は、教材研究の効率化する、でした。

どんどん進んでいきましょう。

何よりも学級経営に全力を注ぐ

学級経営に全力を注ぐことで労働時間を減らすことができます。

理由を考える前に、
逆の視点から考えてみましょう。

長時間労働になる原因の一つは、
生徒指導、それに伴う保護者対応が起こることです。

学級経営にコミットすることで、
それらの問題が起こる可能性を低くすることができるでしょう。

問題が起こらなければ、
放課後の時間に、雑務や授業準備に時間を割くことができます。
(実際は会議などがありますが…)

つまり、学級経営に全力を注ぐことで
生徒指導、それに伴う保護者対応にかかる時間を減らすことができます。

また、学級経営の基盤ができてくると
子供たちが協力的なので、
掲示物の作成などを
手伝ってもらうこともありました。
まさに子供たち様様です。

ちなみに僕は、

一人一人との対話すること(学期に2回)
伸びを自覚させ、自己肯定感を醸成すること

を軸に学級経営をしていました。

4月こそ、かなり残業をしますが、学級が軌道に乗ってからは、
労働時間をかなり減らすことができました。

ということで、
労働時間が長いことに対する解決方法2つ目は、
何よりも学級経営に全力を注ぐことでした。

次も見ていきましょう。

教室で雑務をこなす

労働時間が長いことに対する対策3つ目は、
教室で雑務をこなすです。

理由は、職員室で仕事していると、
おしゃべりに巻き込まれたり、
新たな仕事を振られることがあるからです。

実際、僕も放課後、教室で仕事をするようになってから
残業時間がかなり減ったと実感しています。

とはいえ、パソコンなどの関係で、
全ての学校でできることではないとも思っています。

また、「教員同士のコミュニケーションをもっと大切にした方がいい」
という意見があるかもしれません。

たしかに、同僚とのコミュニケーションは、減ります。
しかし、僕たちが時間を割くべきなのは、子供たちに対する時間です。

また、本当に仲良く出来る同僚とは、
プライベートでも繋がることができるので、
心配する必要はありません。

ということで、
労働時間が長いことへの対策3つ目は、
教室で雑務をこなすでした。

労働時間が長いことに対する対策をまとめると、

教材研究の効率化する
学級経営に全力を注ぐ
教室で雑務をこなす

の3つでした。

ぜひ取り入れてみてください。

どんどん進んでいきます。

人間関係に悩むことが多いことへの対策

教員が人間関係に悩むことが多いことへの対策は、
児童・生徒や保護者、同僚それぞれ違うので分けて解説します。

最初に結論ですが、人間関係に悩むことが多いことへの対策は

児童・生徒
→苦手に目を向けすぎず、ある程度見逃す
保護者
→年度当初、すぐに子供の良いところを連絡する
同僚
→小さな変化に気づき、伝える

です。
詳しく見ていきましょう。

児童・生徒との人間関係

児童・生徒との人間関係への対策は、
苦手に目を向けすぎず、ある程度見逃すことです。

理由は、苦手に目を向けると
教員も児童・生徒もストレスになるからです。

また、児童・生徒の反発を生むことにもつながるでしょう。

ある程度の基準を設けたら、
ゆるくみてあげることが
子供の、そして何より自分の精神衛生面を
整える上で重要なことです。

完璧主義はすぐに捨て去るべき思考でしょう。

というわけで、
児童・生徒との人間関係に悩んだときの対策1つ目は、
苦手に目を向けすぎず、ある程度見逃すでした。

どんどん進んでいきますよ。

保護者との人間関係

保護者との人間関係への対策は、
年度当初、すぐに子供の良いところを連絡することが大切です。

理由は、保護者の学校からの連絡は悪いことという
固定観念を壊し、良好な関係を築くためです。

僕は、年度当初に子供の良いところを見つけ、
その度に、便箋に書いて、保護者に渡していました。

第一印象をよくしておくのが、1年間を見据えた時に
保護者対応でかなり有効だと思いました。

ということで、
保護者との人間関係への対策、
年度当初、すぐに子供の良いところを
連絡することが大切です。

では、続いて、同僚との人間関係について見ていきましょう。

同僚・管理職との人間関係

同僚・管理職の人間関係に悩まないための対策は、
小さな変化に気づき、伝えることです。

同性であれば、髪を切ったことの変化や
異性であれば、授業のやり方など
変化に気づくことを意識してその都度伝えていました。

こう言うと、打算的に思われるかもしれませんが、
あなたに興味がありますよと伝えるためには有効な方法だと思いました。

良好な人間関係を築いていくためには、効果があったと実感しています。

ということで、同僚・管理職の人間関係に悩まないための対策は、
小さな変化に気づき、伝えることでした。

以上のことから、
人間関係に悩むことが多いことへの対策をまとめておきます。

児童・生徒
→苦手に目を向けすぎず、ある程度見逃す
保護者
→年度当初、すぐに子供の良いところを連絡する
同僚
→小さな変化に気づき、伝える

実践して、あなたの仕事への辛さが少しでも軽減されると嬉しいです。

では、次に参りましょう。

定額働かせ放題の仕組みがあることへの対策

結論、根本的な解決方法はありません。
残業は減らすことができても、0にはできません。
勤務時間が始まる前に、子供たちが来るからです。

また、先ほど述べたように法律で規定されているので、
個人の努力でどうにかできる問題ではありません。

管理職に業務改善を訴えても僕のように拒否されるかもしれません。
また、仮に管理職が理解ある人で、業務改善に動いてくれたとしても、
国が動かない限り、仕組み自体を一個人が変えることは至難の業と言えます。

定額働かせ放題の仕組みがあることへの対策は、
ない(あったとしても限界がある)という衝撃の結論でした。

では、教員が辛い理由への対策をまとめておきます。

労働時間が長いことへの対策
・教材研究の効率化する
・学級経営に全力を注ぐ
・教室で雑務をこなす
人間関係に悩むことが多いことへの対策は
・児童・生徒
→苦手に目を向けすぎず、ある程度見逃す
・保護者
→年度当初、すぐに子供の良いところを連絡する
・同僚
→小さな変化に気づき、伝える
定額働かせ放題の仕組みがあることへの対策
→ない

でした。

あなたが抱える辛さは個人の努力で解決できるものですか。
もし、解決しそうにないという方はどうすれば良いのでしょうか?

教員が辛いなら転職も視野に入れて考えよう

教員からの転職

結論、転職することをおすすめします。
理由は、二つあります。

教員の辛い労働環境は変わらない
転職するなら若い方が有利

なぜ若い人が有利なのか?
それは、20代であれば、
スキルや経験よりもポテンシャルが求められることが多いからです。

逆に年齢が上がると、スキルや経験が求められるので、
教員からの転職では、不利になってしまうでしょう。

悲しいですが、学校にいても社会で評価されるスキルはほとんど身につきません。
転職は準備が全てなので、早めに行動し始めましょう。

具体的には、
転職エージェントに相談することをおすすめします。
おすすめの転職エージェントは、以下の記事で詳しく解説しています。

【教員からの転職】転職エージェントおすすめ3選

完全無料なので、求人を見てみるだけでもいいかもしれませんね。
では、今回の内容をまとめていきましょう。

まとめ

教員が辛い理由は、
労働時間が長い
人間関係に悩むことが多い
定額働かせ放題の仕組みがある
これらの労働環境を
個人の努力で改善するのは限界がある。
個人の努力で辛さが改善されなさそうなら転職を考えよう。
転職するなら、早めに行動することがおすすめ。

最後にあなたに伝えたいこと
教員をやられている方は責任感がとても強い傾向があります。
「子供が…」「学校が…」と思う気持ちは、
わかりますが、あなたの人生が何よりも大事です。

僕の場合は転職することを決めました。
一度、疑念を抱いたまま働いて、
あのとき行動すればよかったと思うのが嫌だと思いました。

あなたにとって、ベストな選択の一助になれば、幸いです。

というわけで、今回は以上になります。
質問は、Twitterから受け付けますのでお気軽にどうぞ。
けい@Webマーケターへ転職した先生

この記事を書いた人

小学校教員を4年間経験後、転職してWebマーケターへ。
長時間労働や年功序列など教員の働き方に疑問を抱く。
残業時間が月100時間を超え、体調を崩し転職を決意。
同じように悩む方に向けて「教員からの転職」の情報を発信しています!

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