なぜ教員の離職率は低いのか?【離職率は気にせず行動しましょう】

【教員経験者が解説】 教員の離職率が低い理由【休職率は増加傾向】 転職
「教員になったけどさすがに数年で辞めるのは早いかな?」
「教員の離職率はどのくらいなのだろう」

こう言った疑問や悩みに答えます。

僕も同じように悩んでいた一人です。
やめたいと思っていたけど、
周りの目を気にして動き出せずにいました。

ですので、同じ気持ちを抱えるあなたの気持ちに
寄り添いながらお話できればと思います。

こんな人に読んで欲しい

一生懸命勉強して、教員になったけど思っていたのと違う
この先10年、20年と教員を続ける自信がない
こんにちは、けいです!
この記事を書いている僕は小学校教員を4年間経験した後、
未経験からWebマーケティング業界に転職しました。
入社を決めた企業も含めて3社から内定をいただいています。

僕自身は、教員という仕事の労働環境、
将来性に疑問と不安を覚えて、転職することを決めました。

僕の転職活動については、以下の記事にまとめていますので合わせてご覧ください。
【体験談】教員からの転職【転職してみてぶっちゃけどう?】

こういった僕が解説していきます。

教員の離職率は低い

教員の離職率は低いという人

いきなり、結論ですが教員の離職率は非常に低いです。
校種別に平成30年度のデータで見ていきますね。

公立小学校の退職者は、6,384名(定年退職を除く)
公立小学校教員数は、375,683名
離職率=6,384÷375,683×100≒1.7
公立中学校の退職者は、3671名(定年退職を除く)
公立中学校教員数は、210,526名
離職率=3671÷210,526×100≒1.7
公立高等学校の退職者は、1,969名(定年退職を除く)
公立高等学校教員数は、158,481名
離職率=1,969÷158,481×100≒1.2

引用元:令和元年度学校教員統計調査(中間報告)の公表について

次に民間企業の場合です。

平成28年度の民間企業の離職率は、平均11.4%である。(パートを除く)

参考:入職と離職の推移|厚生労働省(PDF資料)

この数値と比べると教員の離職率がとても低いということが
わかっていただけたのではないでしょうか。

 

では、なぜ教員の離職率は低いのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。

教員の離職率が低い2つの理由と注意点

教員の離職率が低い理由
結論、教員の離職率が低いのには、理由が2つあります。

理由①:安定を捨てられない
理由②:転職することが難しい

です。

教員をやめたいなと思っても、
上記の二つの理由からなかなか踏み出せない人が多いようですね。

また、教員離職率は低いですが、休職率は増加傾向にあるので、注意が必要です。
本章では、教員の離職率が2つの低い理由と注意点について解説しますね。

では、それぞれ深掘りして見ていきましょう。

教員の離職率が低い理由①(安定が捨てられない)

教員からの離職率が低い1つ目の理由は、
「安定を捨てられない」です。

それは、公務員という安定した職を
失いたくないと考える方が多いからです。

公立学校の教員の方には転職や退職を検討しても、
最終的には現在の職に残る決断をされる方も多いですね。

教員採用試験を突破して得た、
仕事を失っていいのだろうかと考えることが多いようです。

冒頭でお話しした通り、僕は転職をしました。
もちろん、あなたと同じように
安定を捨ててもいいのかとかなり悩みました。

安定について考え抜いた結果、2つの理由から転職を決意しました。

1つ目は、教員という仕事の安定は金銭的な面にのみ
目を向けて言っていたことに気づいたからです。

保護者対応、生徒指導など精神的に安定しているとは言えないと思いました。

2つ目は、教員は売り手市場であるからです。

ニュースなどで話題になっている通り、
教育現場は慢性的に人が足りない状況になっています。

実際僕が、働いていた自治体でも、産休の人数を補充してもらうために
30人以上待ちという状況がありました。

ということは、教員へは、いつでも戻れると思ったのです。

労働環境が改善されない限り、教員に戻りたいとは思いませんが…。

ということで、教員からの離職率が低い1つ目の理由は、
「安定を捨てられない」でした。

次に進みましょう。

理由②:転職することが難しい

教員からの離職率が低い2つ目の理由は、
転職することが難しいからです。

それは、教員をやめたいと思ったとしても、
教員から民間企業への転職が難しく諦めてしまう方が多いですね。

教員からの転職が難しい理由は3つあります。

他の職種と比べて、年収が高い
ビジネス経験が乏しいと思われる
転職活動の時期が限られる

です。

教員からの転職が難しい理由と
転職するためのポイントを下の記事で詳しくまとめています。

【教員から転職経験者が語る】教員からの転職が難しい理由とは?

教員からの離職率が低い2つ目の理由は、
転職することが難しいからでした。

何だかんだ教員は、安定してるし
年収も高いから離職率が低いのかと思われたかもしれません。

しかし、注意すべきデータがあるので、
合わせて紹介しておきます。

注意点:休職率が増加傾向

結論、教員の離職率は低いですが、
休職率は増加傾向にあります。

教育職員の精神疾患による病気休職者数は、5,478人(全教育職員数の0.59%)

参考:令和元年度公立学校教職員の人事行政状況調査について

原因は、

・業務の多様化による長時間労働
・効率化しない労働環境
・難航する保護者対応

あたりでしょうか。

やめてはいないが、休んではいるというところに目を向けるのも大切かと思います。

ここまでの内容をまとめておくと、
教員の離職率は低い。
理由は2つ。
理由①:安定を捨てられない
理由②:転職することが難しい
転職の難しさが離職率を下げている。
また、やめたくてもやめられない人が多いため、
休職率は、年々増加傾向にある。

では、次の章で今回僕が一番伝えたいことを伝えます。

離職率は気にする必要はない

筆者が伝えたいこと

僕が一番伝えたいこと。

それは、離職率は気にする必要はないということです。

「ええ?これまでデータとかで示してくれてたのに?」
と思われる方もいるかと思いますので、お答えしますね。

先程、教員の離職率は低いとまとめました。
ただ、離職率の低さは気にする必要はありません。

離職率を気にして、辞めるべきかどうかを考えるのは本質的ではありません。
それは、あなたが生きているのは他の誰でもないあなたの人生だからです。

退職する場合の理由やタイミングはそれぞれ個別に行われます。
辞める理由やタイミングは人それぞれですよね。

具体的には、

他にやりたいことができた
労働環境に耐えきれず抜け出したい
家族や恋人などを優先できる働き方にしたい

などなど、それぞれに理由があります。

離職をするべきか悩む人が考えるべきこと気にするべきは、
離職率ではなく、離職して何を得たいのかです。

離職するか迷ったとき比べるべき2つのもの

離職するか迷ったとき比べるべきなのは、
離職して手放すものと離職後に手に入れるもの
どちらが大きいかです。

離職後に手に入れるものが大きければ、離職すればよいでしょう。

逆に離職して手放すものが大きければ、
多少の不満はあっても現職にとどまるのがよいでしょう。

教員の一般的な離職率や平均の数字を当てにしても
あなたの人生には当てはまりません。

実際僕も、

一時的に年収が下がる<ストレスの少ない労働環境、スキルが蓄積されていく仕事

というように手放すものよりも得られるものが多いと思い、転職を決意しました。

つまり、
離職率という誰かと比べて決めるのではなく、自分自身が手に入れたいものと、
手放すものの比較で決めるべきです。

また、転職は難しいという話をしてきましたが…

離職しても仕事は見つかる

比較的早期の離職や、転職した経験のない方が多い教員という環境だと、
「転職したら食べていけない」
「そもそも転職なんてできない」
という意見を聞くかもしれません。

しかし、ほとんどの場合、離職後も仕事は見つかります。

実際、僕も一般に未経験からの転職が難しいと言われている

Webマーケティングという仕事に就くことができました。

僕がすごかった…というわけではなく、
正しく対策をしてきただけと言えるでしょう。
(僕がすごかったんです!とか言ってみたかった笑)

なので、教員からでも転職可能です。

とはいえ、自分一人の力だと難しいと言えます。

転職するならば、転職のプロである
転職エージェントに相談することがおすすめです。

転職エージェントは、完全無料で利用できるので、
登録して求人を見たり、面談で相談することもありですね。

おすすめの転職エージェントは以下の記事で解説しています。

【教員からの転職】転職エージェントおすすめ3選

最後にまとめにいきましょう。

まとめ

まとめ

今回のまとめです。

教員の離職率が低い理由は、2つ。
理由①:安定を捨てられない
理由②:転職することが難しい

とはいえ、離職率は気にする必要がない。
他人と比べるよりも自分が何を手に入れたいかこそ一番大切だから。

離職して手放すもの<離職後に手に入れるもの

であれば転職をすることがおすすめ。
転職するなら、一人でするよりも
転職エージェントに相談してみましょう。

という内容でした。

あなたの悩みを解決するための一助になれば幸いです。

というわけで、今回は以上になります。
質問は、Twitterから受け付けますのでお気軽にどうぞ。
けい@Webマーケターへ転職した先生

コメント

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